福祉施設で働こうと考えている方の中には、

  • 自分は優しい人間ではない
  • 人に気を遣うのが苦手
  • 福祉の仕事は優しい人しかできないのではないか

そんな不安を感じている方もいるかもしれません。

この問いに対して、自分の答えをストレートに言うなら、

福祉の仕事には優しさは必要だと思う。

ただし、

優しさだけでは務まらない。

これが、自分が現場で働いて感じていることです。

今回は、その理由について書いてみようと思います。

福祉の仕事には優しさが必要だと思う

福祉施設での仕事は、決められたことを毎日同じようにやればいい仕事ではありません。

利用者さんの状態は毎日変わります。

昨日元気だった方が今日はしんどそうにされているかもしれませんし、普段はよく話される方が今日は静かかもしれません。

言いたいことや困っていることがあっても、自分から他者に働きかけることが難しい方もおられます。

だからこそ、

  • 表情
  • 声のトーン
  • 食事はきちんと摂れているか
  • 排泄は問題ないか
  • 日々のバイタル測定

こうした小さな変化を見ることがとても重要になります。

昨日元気だったから今日も元気。そう断定せず、些細な変化を見逃さないこと。

それが支援につながることもあります。

そのためには、相手の気持ちや状態を理解しようとする姿勢が必要で、利用者さんへの思いやりや、相手を尊重する気持ちも大切になります。

自分は、こういうことができる人を優しい人だと思っています。

ただ、優しいだけでは務まらない

ただ一方で、福祉の仕事は優しいだけでは務まりません。

なぜなら、利用者さん対応だけが仕事ではないからです。

利用者さん対応をしながら、

  • 食事の準備
  • 掃除
  • 洗濯
  • 入浴準備
  • 申し送り
  • 記録作成

など、多くの業務を並行して進める必要があります。

利用者さん対応が少ない日もありますが、だからといって暇になるわけではありません。

そういう日は、普段掃除できない場所の清掃や、リネン交換などを進めることもあります。

そのため、テキパキ動く力や、優先順位を考えて業務を進める力も必要です。

自分も働き始めた頃は、「利用者さんに優しく接することができれば大丈夫なのではないか」と思っていました。

ですが実際は、それだけでは回りませんでした。

利用者さん対応をしながら記録を書き、掃除をし、食事の準備をし、他の職員との情報共有もしなければなりません。

優しさは大切です。

ただ、優しさだけで現場が回るわけではない。

これは実際に働いてみて初めて分かったことでした。

柔軟性や協調性も求められる

利用者さん対応は、状態によってやることが変わることがあります。

そのため、臨機応変で柔軟な対応が求められる場面も少なくありません。

また、利用者さんの状態は職員全体で共有する必要があります。

  • 体調変化
  • 気になる様子
  • 支援内容の変更

こうした情報は、チーム全体で共有しなければ支援につながりません。

入浴介助など、安全のため複数人で対応する業務もあるため、他の職員との連携も必要です。

  • 自然と助け合えること
  • 相手を尊重できること
  • 良好な人間関係を築けること

こうした力も大切になってくると思います。

協調性に著しく欠ける方は、もしかすると苦労する場面が多いかもしれません。

福祉の仕事は誰でもできるわけではないのかもしれない

自分は、心の中に一片の優しさもない人には、これまで会ったことがありません。

だから、優しさ自体は誰の中にもあるものだと思っています。

ただ、家族や親しい人に優しくできる人は多くても、他人に対して優しさや思いやりを持つことが難しい方もおられると思います。

実際、自分はこれまでそういう方とも関わったことがあります。

だからこそ、福祉の仕事を考える時に大切なのは、「優しい性格かどうか」よりも、他者を理解しようとする気持ちを持てるかどうかなのかもしれません。

福祉の仕事では、利用者さんの生活に深く関わります。

排泄介助や入浴介助など、その方の生活そのものに関わる支援が日常的にありますし、そもそも利用者さんは、自分の家族ではありません。

赤の他人です。

だからこそ、他者への思いやりや尊重する気持ちは、とても大切なことだと思っています。

福祉の仕事には優しさが必要です。でも、優しさだけでは務まらない。

優しさに加えて、

  • 観察力
  • 柔軟性
  • 協調性
  • 実務能力

そうしたものも求められる仕事なのかもしれません。

だから自分は、福祉施設の仕事は「優しい人しかできない仕事」ではなく、「人と向き合おうとする姿勢が求められる仕事」なのだと思っています。

忍者

福祉の仕事にはやりがいもありますが、辞めたくなるほど大変だと感じる瞬間もあります。

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