福祉の仕事を辞めたいと思ったことはある?現役職員が感じた本音
福祉の仕事をしていると、
「もう辞めたいな」
そう思う日があります。
利用者さん対応がうまくいかなかった日。
職員同士の空気が重かった日。
人手不足で余裕がなくなった日。
福祉の仕事にはやりがいもありますが、人と関わる仕事だからこその難しさもあります。
実際、私自身も福祉施設で働く中で、何度も辞めたいと思ったことがありました。
もちろん、利用者さんが嫌いになったわけではありません。
それでも辞めたいと思ってしまう瞬間はあります。
今回は、私自身の経験をもとに、福祉の仕事を辞めたいと思った瞬間や、それでも続けている理由についてお話ししたいと思います。
一生懸命支援しても伝わらない時
福祉の仕事には、人と関わる仕事だからこその難しさがあります。
利用者さんは何らかの支援を必要とされている方々です。
だから私たちは日々支援を行います。
ただ、福祉の仕事では「できないことを支援する」だけではなく、「できることは自分でやっていただく」という考え方も大切になります。
利用者さんの自立を支えることも、私たちの大切な役割だからです。
しかし実際の現場では、自分でできることまで職員にお願いされることもあります。
もちろん、それには利用者さんなりの理由があります。
不安が強かったり、甘えたい気持ちがあったり、その日の体調や精神状態が影響していることもあります。
だからこそ、一方的に責めることはできません。
それでも、何度説明してもなかなか伝わらないことがあります。
職員によって対応が違うことで、利用者さんが混乱してしまうこともあります。
こちらは利用者さんのためを思って関わっているつもりでも、その気持ちがうまく伝わらない。
そんな場面を何度も経験してきました。
良かれと思って関わったことが、思うような結果につながらない。
支援の難しさを感じるのは、そんな時かもしれません。
支援の仕事は、人と人との関わりです。
だからこそ、思うようにいかないことも多い。
そうした積み重ねに疲れてしまい、
「もう辞めたいな」
と思ってしまうこともありました。
暴言や暴力に傷つくこともある
福祉の仕事では、利用者さんのためを思って支援を行います。
ですが、時には暴言を受けたり、暴力を受けたりすることもあります。
もちろん利用者さんにも事情があって、時には体調や精神状態が影響していることもあります。
頭では理解していても、実際に言葉をぶつけられたり、攻撃的な態度を向けられたりすると辛いものです。
私たちも人間です。
どれだけ仕事だと理解していても、傷つかないわけではありません。
そうした出来事が続くと、「もう辞めたいな」と感じることもありました。
職員同士の人間関係に疲れてしまった時
正直に言うと、私が一番辞めたいと思ったのは、利用者さん対応そのものよりも、職員同士の人間関係に疲れてしまった時です。
福祉の仕事をしている人は、基本的に優しい人が多いと思います。
利用者さんのために動こうとする人も多いですし、人の気持ちを考えられる人も多いと感じています。
ただ、その一方で、みんな真剣だからこそ意見がぶつかることもあります。
- 支援の考え方が違う
- 対応方法が違う
- 利用者さんとの関わり方が違う
そうした小さなズレが積み重なり、職場の空気が重くなることもあります。
利用者さんの生活に関わる仕事だからこそ、お互いに譲れない部分が出てくることもあります。
人手不足やトラブル対応が重なると、職員同士にも余裕がなくなります。
普段なら気にならない言葉が刺さったり、少しの行き違いが大きなストレスになったりすることもあります。
利用者さん対応で疲れることもありますが、自分にとっては、職員同士の空気が悪くなった時の方が「もう辞めたいな」と感じることが多かったように思います。
福祉施設の人間関係については、実際に働いて感じたことを別の記事でもまとめています。

人手不足やトラブル対応が重なった時
福祉の仕事では、利用者さん対応だけをしていれば良いわけではありません。
利用者さん同士のトラブルが起きることもあります。
不穏な利用者さんへの対応に追われることもあります。
職員が休みになり、人手不足の状態で勤務しなければならない日もあります。
そうした出来事が重なると、職場全体に余裕がなくなります。
本来なら落ち着いて対応できることでも、焦りや疲労からうまくいかなくなることがあります。
そういう日が続くと、
「今日は帰りたい」
「もう辞めたい」
そう思ってしまうこともありました。
特に夜勤帯は少人数で勤務することも多く、状況によっては負担を強く感じることもあります。
夜勤の大変さについては、こちらの記事でも詳しく書いています。

それでも続けている理由
ここまで読むと、福祉の仕事は大変なことばかりに見えるかもしれません。
実際、辞めたいと思ったことは何度もありました。
それでも続けているのは、やりがいを感じる瞬間があるからです。
例えば、
- 入院していた利用者さんが元気になった時
- 以前よりできることが増えた時
- 働けるようになった時
そうした姿を見ると、本当に嬉しくなります。
また、
「いつもありがとう」
と声をかけてもらえることもあります。
利用者さんと何気ない会話をして、一緒に笑う日もあります。
福祉の仕事は、支援する側と支援される側にはっきり分かれているように見えるかもしれません。
ですが、実際に働いていると、そう単純な話でもありません。
自分が利用者さんを支えているつもりでも、逆に利用者さんとの関わりに支えられていると感じることがあります。
プライベートで落ち込んでいた時に、何気ない一言に救われたこともあります。
元気を届けるつもりで関わっていたはずなのに、気づけばこちらが元気をもらっていた。
そんな経験も一度や二度ではありません。
大変なことはあります。
辞めたいと思うこともあります。
それでも続けているのは、そうした関わりの中に、この仕事ならではの価値を感じているからなのだと思います。
それでも続けているのは、利用者さんと向き合いたいという気持ちがあるからなのかもしれません。
福祉の仕事に必要な優しさについては、こちらの記事でも書いています。

辞めたいと思うことと辞めるべきかは別の話
福祉の仕事をしていると、辞めたいと思うことはあります。
ですが、辞めたいと思うこと自体は決して珍しいことではありません。
大切なのは、
「福祉そのものが嫌なのか」
それとも、
「今の職場環境が合わないのか」
を分けて考えることだと思います。
人間関係が原因なら職場を変えることで解決するかもしれません。
働き方が原因なら夜勤専従など別の働き方が合うかもしれません。
実際、私自身も辞めたいと思ったことは何度もあります。
それでも続けているのは、大変さ以上にやりがいを感じる瞬間があるからです。
まとめ
福祉の仕事を辞めたいと思ったことはありますか。
私はあります。
利用者さん対応、人間関係、責任の重さなど、辞めたくなる理由はいくつもありました。
しかし、その一方で利用者さんとの関わりの中でやりがいを感じたり、支えられたりすることもありました。
辞めたいと思うことは決して珍しいことではありません。
もし今、福祉の仕事を辞めたいと悩んでいるなら、一度「何が一番辛いのか」を整理してみることも大切かもしれません。
その悩みが福祉の仕事そのものなのか、職場環境なのかによって、選択肢は変わってくると思います。



