「家で中華料理が作りたい。でも、料理経験がなくて、自分が作りたい中華料理に必要な中華調味料が何かが分からない。」
料理を始めたてのあなたには、このような疑問がありませんか?
あまり料理経験が無い方からすると、家で一から中華料理を作るためには、たくさんの種類の中華調味料が必要なイメージがあるかもしれません。
ですが、実際は、それほど多くの中華調味料を用意せずとも、ご家庭で美味しい中華料理は作れます。
今回の記事では、これから料理を始めようとされている初心者の方に向けて、おすすめの中華調味料3選をご紹介しています。
記事を読み終えた頃には、自分が今必要としている中華調味料が何かということが明確になると思いますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
今回は料理初心者の方向けに、おすすめの中華調味料をご紹介します。
始めからたくさんの中華調味料を用意する必要はありませんので、安心してご覧くださいねっ!
また、記事の中盤から後半にかけては、さまざまな中華調味料をご紹介しています。
それぞれの中華調味料の特徴や、その調味料を使って作れる代表的な中華料理などを掲載していますので、合わせてご覧くださいっ!
料理初心者におすすめしたい3つの中華調味料とは?
自分で中華料理を作りたいねんけど、作ったことないねん。。。
とりあえず、これさえ用意しとけば大丈夫! っていう便利な中華調味料があったら、教えてくれませんかぁ~?
オッケーですっっ!
初心者のうちから、たくさんの中華調味料をそろえるのは勇気がいると思うから、色んなシチュエーションで使える汎用性の高い中華調味料をいくつかご紹介していきたいと思いますっ!
おすすめその① 中華スープの素
料理初心者の方にまずおすすめしたい中華調味料は、創味シャンタンやウェイパーで有名な中華スープの素です。
中華スープの素は、鶏骨や豚骨の旨味をベースに、香辛料や野菜エキスを配合して作られるペースト状の中華調味料で、炒飯や焼きそば、野菜炒め、ラーメンのスープ、唐揚げの下味、あんかけベースになど、さまざまな中華料理作りにお使いいただける、とても汎用性の高い中華調味料です。
色々な中華の旨味がギュッと詰まった調味料なので、中華スープの素のみで味付けをするだけでも、十分に美味しい中華料理が作れます。
料理初心者のうちは、多くの調味料を使って調理をするのは、なかなか面倒で難しいものです。
そんなときでも、中華スープの素があれば、これひとつだけで味付けを完結させることができるので、とてもおすすめです。
ご家庭の冷蔵庫に創味シャンタンやウェイパーを用意しておくだけで、作れる中華料理のバリエーションが一気に増えることは間違いありません。
おすすめその② オイスターソース
次に料理初心者の方におすすめしたいのが、オイスターソースです。
オイスターソースとは、牡蠣を主な材料として作られたソースで、野菜炒めや中華炒め、焼きそばなど、炒め物によく使用される調味料です。
自分で中華料理を作ろうとしたときに、インターネットでレシピサイトをご覧になったことがあるかと思いますが、レシピサイトに載っている中華炒めや野菜炒めには、ほとんど全てのレシピにオイスターソースが使われています。
裏を返せば、オイスターソースさえ用意しておけば、レシピサイトに載っているさまざまな中華炒めや野菜炒めが作れるようになるということです。
料理のやり方がいまいちわからない初心者のうちは、レシピサイトを活用することが多いかと思います。
そんなとき、色々なレシピに使えるオイスターソースは、汎用性が高く、料理初心者におすすめの中華調味料だといえるでしょう。
おすすめその③ 豆板醤
次におすすめしたい中華調味料は、豆板醤です。
豆板醤は、痺れる辛さが特徴的な四川料理によく使われる調味料で、そら豆に麹や塩を加えて発酵させたものに、唐辛子を加え熟成させて作られる辛味のある中華調味料です。
日本では、餃子や焼売、肉まん、春巻きなど、点心料理が大人気なのは言うまでもありませんが、麻婆豆腐やよだれ鶏など辛味が効いた四川料理もとても人気があります。
つまり、これからご家庭で作りたい中華料理が四川料理という方にとっては、豆板醤は必要不可欠な中華調味料だといえるでしょう。
麻婆豆腐を作る場合は甜麺醤もあれば尚よし
中華調味料の中には、甜麺醤というものもあります。
麻婆豆腐を作るときには、豆板醤だけでなく甜麺醤も加えることで、より濃厚な仕上がりにすることができるため、豆板醤とセットで甜麺醤も用意しておくと便利です。
ですが、甜麺醤がなくても、味噌と醤油、砂糖、ごま油を混ぜ合わせることで、似たような味わいの合わせ調味料を作ることができるので、はじめのうちからたくさんの調味料を買いたくないという方は、無理をして用意する必要はありません。
四川料理を代表する料理といえば、麻婆豆腐っ!
麻婆豆腐が大好きで、これから麻婆豆腐を頻繁に作ろうと考えている方は、豆板醤とセットで甜麺醤も用意しておくことをおすすめしますっ!
必ず用意しておきたいその他の調味料類4つ
中華料理を作るために必要な調味料は、中華調味料だけではありませんっ!
中華調味料以外にも、中華料理を作るのに頻繁に使用する調味料類がありますので、合わせてご紹介していきたいと思いますっ!!
その① おろし生姜
おろし生姜は、炒め物や煮物、肉類の下味付けや魚介類の臭み消しになど、さまざまな状況で頻繁に使います。
おろし生姜を加えなくても料理として成立しますが、より本格的な味付けにしたいのなら、必ず用意しておきたい調味料です。
中華料理だけでなく、和食や洋食などに幅広く使えますので、おろし生姜を冷蔵庫に常備しておいて損はないかと思います。
その② おろしにんにく
おろし生姜とセットで用意しておきたいのが、おろしにんにくです。
おろし生姜と同じで、にんにくを加えて炒め物を作ったり、にんにくでお肉に下味を加えたりと、さまざまな状況で頻繁に使用します。
料理をするたびににんにくを刻むのは、とくに初心者の方にとっては辛い作業だと思いますので、チューブタイプのおろしにんにくを冷蔵庫に常備しておくのがいいかと思います。
その③ ごま油
次に用意しておきたい調味料はごま油です。
中華料理では、焼き餃子や麻婆豆腐の仕上げにごま油を一回ししたり、炒め物をするときにサラダ油の代わりに使ったりと、ごま油を頻繁に使います。
ごま油の風味が効いた香り高い料理が多いのも、中華料理の大きな特徴のひとつ。
ごま油は美味しい中華料理を作るためには欠かせないものですので、必ず用意しておくようにしましょう。
その④ 片栗粉
最後にご紹介しておきたいのが、片栗粉です。
色々な中華料理を作っているとわかってくると思いますが、中華料理には中華スープで味付けをした後に、水溶き片栗粉でとろみを加えて仕上げる料理がたくさんあります。
麻婆豆腐や天津飯、八宝菜や中華丼などがその例です。
料理にとろみを加える方法としては、小麦粉や米粉を使うといった方法もありますが、これらは粘度が低いため、片栗粉に比べるととろみをつけにくいです。
あんかけ料理など、ドロッとした状態に仕上げる必要のある料理には、やはり片栗粉でとろみを加えるのが一番やりやすいので、片栗粉は必ず用意しておくようにしましょう。
忘れてはいけない!?料理に最低限必要な9つの基本調味料
どのような料理を作るにしても、まずは料理の味付けの基本となる基本調味料を用意する必要があるということを忘れてはいけません。
これから料理を始めようとする方が、基本調味料について把握しておくことはとても大切なことと思いますので、基本調味料についても少し触れておこうと思います。
これさえあれば大丈夫!味付けの基本となる9つの調味料の名称とその役割
調味料名 | 役割 |
砂糖 | ・甘味を加える |
塩 | ・塩味を加える |
醤油 | ・塩味、旨味、香り、色を加える |
酢 | ・旨味、酸味を加える ・殺菌、防腐などの効果 |
味噌 | ・塩味、旨味を加える |
料理酒 | ・旨味、コクを加える ・食材を柔らかくする ・食材の生臭さを消す |
みりん | ・旨味、甘味を加える ・食材の煮崩れを防ぐ ・食材の生臭さを消す ・食材のツヤ出し |
こしょう | ・香り、辛味を加える |
食用油 | ・食材を炒めたり、揚げたりする |
この9つの基本調味料を用意しておくことで、基本的な味付けをするのに対応できます。
一人暮らしを始めた方や、これから料理を始めようとする方は、まずこの9種類の調味料を用意すると良いですねっ!
人気の中華料理を作るために必要な調味料類の一覧表
ここまでは料理初心者の方が中華料理を作るにあたって、どのような調味料類を用意すべきかをお話ししてきましたが、これまでの内容だけでは、実際に中華料理を作るイメージを持ちにくいかと思います。
そこで、人気のある中華料理を作るために必要な食材や調味料類を、メニューごとにまとめてピックアップしてみましたので、ぜひ今後の参考にしていただければと思います。
【人気のある中華料理のメニューと作るときに必要な食材と調味料類】
(※ランキングではありません。また、必要な食材や調味料類は一般論です。)
中華料理名 | 食材 | 調味料類 |
餃子 | ・豚ひき肉 ・キャベツ ・ニラ ・餃子の皮 ・水 | ・オイスターソース ・醤油 ・砂糖 ・酒 ・おろし生姜 ・おろしにんにく ・ごま油 ・サラダ油 |
焼売 | ・豚ひき肉 ・玉ねぎ ・焼売の皮 ・片栗粉 | ・オイスターソース ・中華スープの素 ・醤油 ・砂糖 ・酒 ・おろし生姜 ・ごま油 |
肉まん | ・豚こま切れ肉 ・ネギ ・薄力粉 ・ドライイースト ・水 | ・オイスターソース ・醤油 ・砂糖 ・酒 ・ごま油 ・塩 |
ラーメン | ・中華麺 ・たまご ・のり ・わかめ ・スイートコーン ・水 | ・中華スープの素 ・醤油 ・胡椒 |
炒飯 | ・ご飯 ・長ネギ ・たまご | ・中華スープの素 ・醤油 ・塩 ・胡椒 ・ごま油 ・サラダ油 |
麻婆豆腐 | ・豚ひき肉 ・豆腐 ・長ネギ ・片栗粉 ・水 | ・中華スープの素 ・豆板醤 ・甜麺醤 ・おろし生姜 ・おろしにんにく ・酒 ・醤油 ・砂糖 ・ごま油 ・サラダ油 |
エビチリ | ・むきエビ ・長ネギ ・片栗粉 ・水 | ・中華スープの素 ・豆板醤 ・おろし生姜 ・おろしにんにく ・ケチャップ ・砂糖 ・酢 ・サラダ油 |
春巻き | ・豚こま切れ肉 ・春巻きの皮 ・たけのこ ・春雨 ・しいたけ ・にんじん ・ピーマン ・片栗粉 ・薄力粉 ・水 | ・オイスターソース ・醤油 ・塩 ・砂糖 ・酒 ・酢 ・おろし生姜 ・ごま油 ・サラダ油 |
小籠包 | ・豚ひき肉 ・玉ねぎ ・餃子の皮 ・粉ゼラチン ・水 | ・中華スープの素 ・オイスターソース ・醤油 ・塩 ・砂糖 ・酒 ・ごま油 |
酢豚 | ・豚ロース肉 ・玉ねぎ ・ピーマン ・片栗粉 ・水 | ・ケチャップ ・醤油 ・塩 ・砂糖 ・酢 ・胡椒 ・サラダ油 |
油淋鶏 | ・鶏もも肉 ・長ネギ ・小麦粉 ・片栗粉 | ・醤油 ・酒 ・おろし生姜 ・おろしにんにく ・ごま油 ・醤油 ・砂糖 ・酢 ・サラダ油 |
八宝菜 | ・豚こま切れ肉 ・むきエビ ・うずらのたまご ・白菜 ・にんじん ・たけのこ ・きくらげ ・長ネギ ・片栗粉 ・水 | ・中華スープの素 ・醤油 ・砂糖 ・酒 ・おろし生姜 ・ごま油 ・サラダ油 |
青椒肉絲 | ・豚ロース肉 ・ピーマン ・たけのこ ・片栗粉 | ・中華スープの素 ・オイスターソース ・醤油 ・砂糖 ・酒 ・塩 ・胡椒 ・おろし生姜 ・おろしにんにく ・ごま油 ・サラダ油 |
天津飯 | ・ご飯 ・たまご ・カニカマ ・片栗粉 ・水 | ・中華スープの素 ・醤油 ・酒 ・塩 ・胡椒 ・ごま油 |
酸辣湯 | ・豚こま切れ肉 ・豆腐 ・たけのこ ・しいたけ ・たまご ・片栗粉 ・水 | ・中華スープの素 ・醤油 ・酒 ・塩 ・酢 ・ラー油 |
担々麺 | ・豚ひき肉 ・小松菜 ・長ネギ ・水 | ・中華スープの素 ・醤油 ・甜麺醤 ・芝麻醤 ・酢 ・酒 ・胡椒 ・ラー油 |
回鍋肉 | ・豚こま切れ肉 ・キャベツ ・ピーマン ・片栗粉 | ・豆板醤 ・甜麺醤 ・醤油 ・砂糖 ・酒 ・ごま油 ・サラダ油 |
ここまでの内容を把握しておけば、ある程度色々な種類の中華料理を作れるようになるはずっ!
インターネット上には、さまざまな中華料理のレシピが投稿されていますし、当サイトでもさまざまな中華料理のレシピをご紹介しています。
ぜひ、それらを参考にチャレンジしてみてくださいねっ!
色んな種類の中華調味料をご紹介!
ここからは、さまざまな中華調味料をご紹介していきたいと思いますっ!
中華スープの素
創味シャンタン
創味シャンタンは、お湯に溶かすだけで本格的な美味しい中華スープを作ることができるペースト状の中華スープの素です。
鶏、豚、野菜エキス、香辛料など、さまざまな旨味がギュッと詰まっているため、炒飯や八宝菜、中華炒めなどを作るときに、他の調味料を使わずとも創味シャンタンで味付けをするだけで、十分美味しく仕上がります。
これだけで味付けが決まるため、どの中華調味料を使えばいいのかわからない料理初心者の方におすすめです。
創味シャンタンで作れる主な中華料理
- ラーメン
- 炒飯
- 中華炒め
- 八宝菜、中華丼
- 麻婆豆腐
- 鶏の唐揚げ など
味覇 ウェイパー
ウェイパーも創味シャンタンと同様で、鶏や豚、野菜、香辛料など、色んな旨味が詰まったペースト状の中華スープの素です。
色んな料理の調味料として使っても美味しいですし、そのままお湯に溶かして簡単な中華スープにしても美味しいです。
また、ウェイパーは創味シャンタンと比べると、においが強めなのが特徴。
におい強めの豚骨ラーメンのようなこってりとした味付けが好みの方には、創味シャンタンよりもウェイパーの方がいいかもしれません。
ウェイパーで作れる主な中華料理
- ラーメン
- 炒飯
- 中華炒め
- 麻婆豆腐
- 八宝菜
- 唐揚げ など
鶏がらスープの素
鶏がらスープの素は、鶏肉や鶏骨の煮出し汁に野菜エキスを加えたもので、コクがあり、あっさりとした味わいの中にも深みを感じることができるのが特徴です。
今回は中華調味料として鶏がらスープの素をご紹介していますが、鶏がらスープの素は、中華料理だけでなく、和食や洋食など幅広い分野で調味料として使用されています。
鶏がらスープの素で作れる主な中華料理
- 中華サラダ
- 煮込み料理
- 酢豚
- 炒飯
- ラーメン
- 天津飯
- 中華焼きそば
- 中華スープ
ソース系の中華調味料
牡蠣油 オイスターソース
オイスターソースとは、牡蠣(かき)を原材料として作られるソースです。
オイスターソースの起源は、中華調味料ブランド李錦記の創始者であるリ・キンシェンが、牡蠣を煮詰めていた鍋の火を消し忘れ、その鍋に付着していた煮詰まった牡蠣のソースがとても美味しかったことがきっかけで誕生したとされています。
本来、オイスターソースとは、塩漬けにした生牡蠣を発酵・熟成させて作られますが、一般の家庭で使用される市販のオイスターソースは、牡蠣から抽出した旨味エキスや煮汁を凝縮させて作られることが主流です。
特に中華料理では、炒め物を作る際に頻繁にオイスターソースを使用するため、これからご家庭で中華料理をたくさん作りたいと考えている方は、必ず用意しておきたい調味料になります。
オイスターソースで作れる主な中華料理
- 野菜炒め
- 中華炒め
- オイスター炒め
- 炒飯
- 焼きそば
- 中華風すき焼き
- 青椒肉絲
アワビ入りオイスターソース
通常、オイスターソースとは、牡蠣の旨味を凝縮したソースのことを指しますが、牡蠣の旨味だけでなくアワビの旨味も加えて作られるオイスターソースも存在します。
アワビ入りのオイスターソースは、なんといっても高級感のある味わい深い旨味が特徴。
自宅で作るごく普通の野菜炒めも、アワビ入りオイスターソースを加えて炒めるだけで、本格的な中華の味付けになります。
その他、インスタントラーメンにアワビ入りオイスターソースを加えて味変を楽しむこともできますし、卵かけご飯にかける醤油の代わりにアワビ入りオイスターソースをかけて食べるのもおすすめです。
このような使い方もできるので、アワビ入りオイスターソースは普段料理をしない方にもおすすめのソースです。
アワビ入りオイスターソースで作れる主な中華料理
- 野菜炒め
- 中華炒め
- オイスター炒め
- ラーメン
- 焼きそば
- 青椒肉絲
- 炒飯
チリソース
チリソースとは、トマトや香辛料を主な原材料として作られるソースで、辛味や甘酸っぱさを味わえることが特徴です。
皮を取り除いた加工用トマトを粗く砕いて濃縮させ、そこに香辛料や塩、砂糖などを加えて作られます。
市販のチリソースの中には、トマトを原材料としないチリソースも販売されており、その代表的なものは李錦記のチリソースが有名。
唐辛子やプラム、にんにくなどを主な原材料として作られている李錦記のチリソースは、食材とソースのなじみの良さや、口あたりのよさが特徴です。
また、唐辛子や食塩から作られるタバスコなどの辛味調味料類は、チリソースではなく、チリペッパーソースとして分類されることが一般的です。
チリソースで作れる主な中華料理
- エビチリ
- チリソース炒め
醤系 (ジャン) の中華調味料
豆板醤 トウバンジャン
豆板醤とは、中国・四川地方発祥の唐辛子みそのこと。
鮮やかな赤い色合いが特徴的で、強い辛味と塩気が味わえる刺激的な中華調味料です。
豆板醤はそら豆に塩や赤唐辛子、麹などを加え、発酵させて作られます。
麻婆豆腐にエビチリ、回鍋肉など、四川料理を代表する中華料理には必ずと言っていいほど、調味料に豆板醤が使われています。
豆板醤で作れる主な中華料理
- 麻婆豆腐
- 麻婆茄子
- エビチリ
- 回鍋肉
- 中華炒め
- 麻婆炒め
甜麺醤 テンメンジャン
甜麺醤とは、中華甘みそのことです。
小麦粉に塩や麹を加えて発酵させた後、香辛料や砂糖を混ぜて作ります。
茶褐色でドロッと粘りがあり、コクのある甘味を味わえるのが特徴。
塩気よりも甘さの方が強く、辛くありません。
サラダや野菜スティックにつけて食べるなど、甜麺醤はそのまま食べても美味しい調味料です。
甜麺醤で作れる主な中華料理
- 麻婆豆腐
- 麻婆茄子
- 回鍋肉
豆鼓醤 トウチジャン
豆鼓醤とは、黒豆を原材料にしたペースト状の中華調味料のことで、黒豆が持つ深いコクのある旨味を味わえることが特徴です。
豆鼓醤は、黒豆に塩や麹などを加えて発酵させた「豆鼓」をペースト状にし、そこにニンニクや唐辛子を混ぜて作ります。
麻婆豆腐や回鍋肉に使用されることが多いですが、炒め物だけでなく煮物や蒸し物など、さまざまなシチュエーションで使える万能な中華調味料です。
豆鼓醤を使用する代表的な中華料理
- 豆鼓醤炒め
- 麻婆豆腐
- 回鍋肉
芝麻醤 チーマージャン
芝麻醤とは、ゴマダレのことで、炒って香りを出したゴマをすり潰し、さらにごま油やサラダ油などの植物油と調味料を加えてペースト状にしたもののことです。
中華スープの素やオイスターソースに比べると、そこまで汎用性は高くありませんので、料理初心者の方が必ず用意すべき調味料ではないかもしれません。
芝麻醤がなくても、白ごま、サラダ油、ごま油があれば、簡単に代用品が作れます。
芝麻醤を使用する代表的な中華料理
- 担々麺
- 棒棒鶏
- 冷やし中華
麻辣醤 マーラージャン
麻辣醤とは、中華の辛みそのこと。
花椒や唐辛子が配合されており、痺れるような辛さを味わえるのが特徴です。
炒め物、和え物、鍋料理や餃子のつけダレにと、幅広いシチュエーションで使えます。
夏バテなどで元気がないときには、麻辣醤を加えた激辛の四川料理がおすすめ。
麻辣醤を使った主な中華料理
- 激辛麻婆豆腐
- 口水鶏
- 野菜スティックや餃子のつけダレとして
XO醤 エックスオージャン
XO醤とは、唐辛子やニンニク、金華ハム、干しエビ、干し貝柱を合わせた味噌ベースの調味料のことです。
高級食材の旨味がギュッと詰まった調味料なので、いつもの料理の味をワンランクアップさせたいときにおすすめ。
XO醤を使った主な中華料理
- 野菜炒め
- 中華炒め
- 炒飯
柱候醤 チューホージャン
柱候醤とは、中国広東地方特産の香味みそのことで、大豆みそに練りごまやにんにく、しょうがなどがブレンドされています。
豊かなコクとまろやかな香味が味わえるのが特徴。
肉類の煮込み料理と相性のよい中華調味料です。
柱候醤を使った主な中華料理
- 牛バラ煮込み
沙茶醤 サーチャージャン
沙茶醤とは、大豆油、唐辛子、にんにく、エシャロット、干しエビ、ブリルなどを原料とした旨味と辛味を味わえる調味料のことです。
スープのベースに使用したり、炒め物の調味料としてや、お肉類の下味用調味料として使えるなど、幅広い用途があります。
沙茶醤は、エビや魚介類などの香りがとても強く、日本の調味料では味わうことができないインパクトのある調味料。
普段の料理の味付けに飽きているという方は、沙茶醤を少し加えてみるのもいいかもしれません。
沙茶醤を使った主な中華料理
- 牛肉の沙茶醤炒め
- 野菜炒め
- 炒飯
- 焼き鳥
油 (オイリーシーズニング)
辣油 ラーユ
ラー油とは、赤唐辛子、にんにく、ねぎなどをごま油で加熱した辛味のある調味料のこと。
餃子のつけダレや麺類のタレなどに使用されるのが主流です。
日本のラー油は、赤唐辛子の辛味成分のみを抽出した油のみのものが一般的ですが、中国でのラー油は日本のラー油のように油成分のみではなく、ラー油を作るときに使用した焦げた赤唐辛子などの薬味類も一緒に食べることが一般的です。
作った料理の味付けが物足りず、少し辛味を加えたいときには、少量のラー油を料理にかけると良いでしょう。
ラー油を使った主な中華料理
- 酸辣湯
- 口水鶏
- ピリ辛野菜炒め
- 和え物
炒香油 チャオシャンユ
炒香油とは、強火の中華鍋で炒めたような香ばしい風味を料理に加えることができる調味料です。
本来、料理にこのような風味をつけるためには、中華鍋を使って強火でササッと食材を炒めるテクニックが必要になりますが、炒香油を使えば、料理にかけるだけでプロの中華料理人が作ったような香ばしい風味を出すことができます。
炒香油の原材料は、菜種油、ラード、コーン油、玉ねぎ、醤油など。
炒香油を使った主な中華料理
- 豚肉の香味炒め
- 香味炒飯
ネギ油
ネギ油とは、ネギの香りを加えた食用油のこと。
刻みネギを低温の油でじっくりと加熱することで、ネギの香りを加えます。
使い方はごま油と同じです。
仕上げにネギ油を一回しすることで、料理にネギの風味を加えることができます。
ネギ油を使った主な中華料理
- 炒飯
- ラーメン
- 野菜炒め
鶏油 チーユ
鶏油は、鶏皮から抽出された油のことで、鶏の旨味や風味を味わえることが特徴です。
ごま油やネギ油と同様に、中華料理の仕上げによく使われます。
仕上げに鶏油を一回しすることで、旨味がさらに加わって深みのある味付けに仕上がります。
鶏油を使った主な中華料理
- 炒飯
- ラーメン
- 野菜炒め
- 蒸し鶏のソースとして など
花椒油 ホワジャオユ
花椒油とは、痺れる辛さが特徴的な刺激の強い食用油です。
料理に加えることで、本場の四川料理のような辛味ある刺激的な味付けを再現できます。
本格的な四川料理をご家庭で楽しみたい方におすすめ。
花椒油を使った主な中華料理
- 麻婆豆腐
- 炒め物
- マリネ
中国酢、黒酢
山西老陳酢 サンセイロウチンス
山西老陳酢は、中国黒酢の一種で、酢豚や酸辣湯などの中華料理によく使われる調味料です。
まろやかな酸味が特徴的で、餃子のつけだれとして使えるのはもちろんのこと、お酢ドリンクにして飲むのもおすすめ。
主原料にはモロコシ、オオムギやエンドウを混ぜ合わせたものが麹として用いられています。
山西老陳酢は、中国山西省の名産品としても有名です。
山西老陳酢を使用する代表的な中華料理
- 酢豚
- 焼きそば
- 炒め物
- 冷菜
鎮江香酢
鎮江香酢は、主原料にもち米が用いられる中国黒酢です。
半年以上熟成させて仕上げられるため、お酢特有のツンとした香りが控えめで、深みのある風味が特徴。
中国江蘇省鎮江市の名産品として有名です。
鎮江香酢を使った主な中華料理
- 酢豚
- 焼きそば
- 炒め物
- 冷菜
香辛料
五香粉 ウーシャンフェン
五香粉とは、5つ以上の香辛料を混ぜ合わせて作られる混合香辛料のことです。
食材の臭み消しや香りづけとして使われるのが主流で、中国全域で最もポピュラーな調味料として知られています。
五香粉に使われる原材料は、地域やメーカーによってさまざまですが、一般的な五香粉の原材料としては、八角、丁香、肉桂、花椒、茴香が使われています。
五香粉を使用する代表的な中華料理
- 唐揚げ
- 野菜炒め、五香粉炒め
乾燥唐辛子
乾燥唐辛子は、中国で最もポピュラーな香辛料のひとつ。
唐辛子の種類にはさまざまなものがありますが、四川料理で有名な中国四川省では、朝天辣椒(チョウテンラージャオ)と呼ばれる激辛唐辛子が使用されることが主流です。
乾燥唐辛子を使った主な中華料理
- 辣子鶏
- 中華炒め
- 麻婆豆腐
- 麻辣鍋
花椒 ホアジャオ
花椒は、痺れるような辛さと柑橘系のさわやかな香りが特徴的な中国原産の調味料です。
中国では定番のスパイスで、主に四川料理に使われます。
本格的な中華料理屋さんで食べる麻婆豆腐の痺れる辛さの秘密は、この花椒からきています。
ご家庭で作る麻婆豆腐の味付けが物足りないときには、一度花椒で辛味を加えてみるのがいいかもしれません。
花椒を使用する代表的な中華料理
- 麻婆豆腐
- 中華炒め
- 鍋料理
- 四川風炒め
桂皮 (グイピー)
桂皮とは、シナモンのこと。
クスノキ科のケイと呼ばれる樹脂を乾燥させて作られる香辛料です。
強い甘味が特徴的で、中国では、甘い点心(甜点心、テンテンシン)に使われる調味料として有名です。
桂皮を使った主な中華料理
- 甜点心
- 煮込み料理
陳皮 (チンピー)
陳皮とは、みかんの皮を乾燥させた調味料で、主に中華料理の香りづけのために使用されます。
陳皮は調味料として使われるほか、生薬として使えることでも有名で、血管を拡張させることで血流を良くするヘスペリジンを含んでいるため、陳皮を摂取することで、冷え症改善の効果が期待できます。
その他にも、風邪の症状改善や胃腸の働きを良くするといった効果も。
七味唐辛子やアウトドアスパイスなどに陳皮が入っていることは多く、陳皮は意外と我々の生活の身近なところで活躍してくれています。
陳皮を使った主な中華料理
- 陳皮牛肉
- 煮込み料理
料理初心者が調味料を買うときの注意点
一度に大量の調味料を買わない
「よし、今日から頑張って毎日ジョギングをしよう!」
このように意気込んだのはいいものの、結局三日坊主で終わってしまったというような経験は誰しもあるのではないでしょうか。
料理に関しても同じことが言えます。
料理を頑張ろうと意気込んで、多くの調味料を用意したのはいいものの、結局料理が長続きしなかったというケースです。
料理を頑張ろうとすること自体はとても素晴らしいことなのですが、野菜やお肉などの食材と同じように、調味料にも賞味期限があります。
結果料理をしなくなってしまえば、賞味期限が切れてしまうなど、調味料やお金を無駄にしてしまうことになります。
料理を始めたての頃は、一食あたりに使用する調味料の分量がよくわかりませんし、買った調味料がどのくらいのペースで減っていくのかということもわかりません。
調味料をたくさん用意して色々な料理に挑戦したい気持ちはよくわかりますが、料理に慣れるまでは必要な分だけ買うようにするのが無難です。
使い切ったときにこまめに買いに行くようにしましょう。
よしっ! 今日から毎日料理するぞっ!
ほんまに毎日するん(笑)?? べつに無理せんでええと思うでっ!
添加物が気になる方は「○○無添加」という表示に注意!
全ての添加物が体に悪影響を及ぼすということではないですが、どうしても添加物が気になってしまうという方は、極力余計な成分が入っていない調味料を選びたいと考えるはず。
添加物が入っていない調味料を選ぶときに、「着色料・保存料無添加」や「化学調味料無添加」などの表示が入った調味料があるのですが、そうした「○○無添加」という表示には注意が必要です。
例えば「着色料・保存料無添加」という表示では、着色料や保存料が含まれていなくても、アミノ酸等の化学調味料が含まれている場合があり、その商品に一切添加物が使われていないという意味ではないことがあります。
「化学調味料無添加」という表示も同様で、化学調味料が入っていなくても、酵母エキスやたん白加水分解物などの添加物が入っていることが多いです。
つまり、その商品に「無添加」という表示があったとしても、添加物が一切含まれていないという意味合いではない場合があるため、パッと商品を見ただけで信用してはいけません。
必ず原材料の表示を自分の目で確認し、添加物が入っていないかをチェックするようにしましょう。
まとめ
以上、今回は料理初心者の方におすすめの中華調味料3選をご紹介しました。
まず料理初心者の方がご家庭で中華料理を作るにあたって、必ず用意していただきたいのが、ウェイパーや創味シャンタンで有名な中華スープの素です。
記事の中で詳しくご紹介しましたが、中華スープの素には、美味しい料理を作るために必要な旨味がたくさん詰まっているため、これ一つ用意しておくだけで、作れる中華料理のレパートリーがたくさん増えます。
基本調味料に加えて中華スープの素を用意するだけで、炒飯、ラーメン、八宝菜、野菜炒め、スープ料理など、色々な中華料理が作れるようになるので、料理初心者の方にはとてもおすすめです。
そして、料理初心者の方はインターネットなどでレシピサイトを見ながら中華料理を作ることがあるかと思いますが、そんなときに頻繁に登場する中華調味料がオイスターソースです。
「中華料理 レシピ」などのキーワードでネット検索すると、野菜炒めや中華炒めといった炒め物のレシピがたくさんヒットすると思います。
中華の炒め物のレシピでは、必ずと言っていいほどオイスターソースが使われていますので、中華スープの素と合わせてオイスターソースも用意しておくとよいでしょう。
また、これからご家庭で挑戦したい料理が四川料理中心だという方には、豆板醤も用意しておくことをおすすめします。
麻婆豆腐や回鍋肉を作る場合には、必ず豆板醤が必要ですので、こちらも合わせて用意しておきましょう。
この記事は以上になりますっ!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございましたっ!