街で買うお弁当の中には、よく焼売が入っています。
焼売は餃子や唐揚げのようにメインディッシュになることは少ないですが、焼売がお弁当に入っていれば嬉しいと感じる人は多いはず。
脇役の印象が強い焼売ですが、焼売はみんなに親しまれているメニューだといえるでしょう。
日本で日頃よく食べられている焼売は今でこそ日本人に親しまれていますが、もともとは中国発祥の料理です。
普段よく焼売を食べる人でも、焼売について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事を読めばわかること
- 焼売とはどのような食べ物なのか
- 日本の焼売の歴史
- 焼売に含まれる栄養素とカロリー
- シンプルな焼売の作り方
- 日本の焼売の種類
- 日本に存在する代表的な焼売メーカー
本記事では、焼売に関する様々な情報をお届けします。
焼売とはどんな食べ物?
焼売とは、豚ひき肉、玉ねぎ、調味料などを混ぜ合わせた餡を小麦粉で作った皮で包み、それを短い円柱状に形作ったものを蒸し上げて完成させる中華料理のことです。
中国の広東地域ではシウマイ、その他の地域ではシャオマイという呼び方が一般的で、広東でのシウマイという呼び方が取り入れられたことにより、日本ではシュウマイと呼ばれるようになりました。
焼売には、豚ひき肉を餡に用いた通常の肉焼売をはじめ、カニ焼売、イカ焼売、エビ焼売や、餡にもち米をまぶした焼売など様々な種類の焼売が存在しています。
蒸し料理なのになぜ焼売と呼ばれるのか
シュウマイを漢字で表す場合には「焼売」や「焼麦」という表現をしますが、これには理由があります。
昔の中国では育てている麦が病気になってしまうことが度々ありました。
麦の病気が伝染するのを防ぐために麦の穂を焼き払っていましたが、この焼かれている麦の穂の様子がシュウマイの形に似ていたことから「焼麦」と呼ばれるようになったといわれています。
日本の焼売の歴史を学ぼう
日本の焼売は、1899年に横浜の中華料理店から始まりました。
現在の横浜には横浜港や横浜中華街がありますが、当時から港町としてさかんだった横浜には多くの外国人が頻繁に来日し、日本に様々な文化を持ち込みます。
日本初の焼売を販売し始めた横浜の中華料理店の店主も、中国広東から来日した料理人が開いたお店だといわれており、このお店の焼売が人気となったことをきっかけにして日本各地に焼売が広まりました。
焼売にグリーンピースはもう古い?
焼売からグリーンピースを連想する人は多いと思いますが、最近ではグリーンピースが乗っていない焼売の方が一般的になりつつあります。
日本で焼売にグリーンピースを乗せることが広まるきっかけとなった出来事には諸説がありますが、特に有名な説は昭和30年代に学校給食として提供され始めた焼売の上にグリーンピースを乗せていたことがきっかけとなったという説です。
当時の子供達の間では苺のショートケーキがブームで、それを真似て焼売の上にグリーンピースを乗せたことが好評だったため、焼売の上にグリーンピースを乗せることが定着していったとされています。
その他の説
- 給食の焼売を作るときに、焼売の数を把握しやすいよう目印としてグリーンピースを乗せ始めた。
- 焼売メーカーが焼売の見栄えや栄養バランスを考慮し、グリーンピースを乗せ始めた。
しかし、焼売が日本で定着していくにつれて焼売メーカーや焼売の種類が増え、必ずしも焼売の上にグリーンピースを乗せる必要はないという向きになっていきます。
そして、次第にグリーンピースの乗った焼売は減っていき、現在ではグリーンピースの乗っている市販の冷凍焼売を見かけることは少なくなりました。
焼売からグリーンピースが完全に消えたわけではない
グリーンピースを焼売の上に乗せることは定番ではなくなりましたが、グリーンピースが乗った焼売が完全に存在しなくなったわけではありません。
グリーンピースが乗っている焼売や、焼売の餡の中にグリーンピースを混ぜている焼売など、グリーンピースが含まれている焼売は現在でも販売されています。
日本の焼売メーカーで有名な崎陽軒や聘珍楼の焼売が、その一例です。
焼売に含まれる栄養素とカロリー
焼売はお弁当のおかずとして人気があるため、日本人がよく食べる中華料理の一つといえます。
栄養バランスの偏りや肥満などの生活習慣病を防ぐためにも、焼売に含まれる栄養素やカロリーを把握しておきましょう。
焼売1個あたりのカロリー
15gの冷凍焼売1個あたりのカロリーは30kcal。
一人前6個あたりのカロリーは180kcal。
調理するとき、油を使わずに蒸し器や電子レンジを使うことでカロリーが増えてしまうことを防ぐことができます。
話題の「味の素 ザ★シュウマイ」は大きなサイズの焼売
今話題の「味の素 ザ★シュウマイ」は1個32gと大きなサイズの焼売で、カロリーは1個68kcalと通常サイズの焼売と比較すると高めです。
焼売の具材やサイズは作り手によって変わってくるため、15gの焼売1個で30kcalという数値はあくまでも目安になります。
日頃よく食べる焼売がある人は、その焼売のカロリーをチェックしておくようにしましょう。
焼売に含まれる主な栄養成分
焼売に含まれる主な栄養成分 | 含有量 |
エネルギー (1個15gあたり) | 30kcal |
タンパク質 | 1.4g |
脂質 | 1.6g |
炭水化物 | 2.8g |
食塩 | 0.2g |
ナトリウム | 73mg |
一般的な焼売の皮は小麦粉から作られるため、焼売を食べることでタンパク質と炭水化物を同時に摂取することができます。
しかし、一般的な焼売には玉ねぎ以外あまり野菜が入っていないため、副菜にサラダを用意するなど、緑黄色野菜を摂取できるように献立を工夫しましょう。
誰でも簡単に作ることができるシンプルな焼売の作り方を紹介
シンプルな具材で作る焼売であれば、自宅でも意外と簡単に作ることができます。
市販の冷凍焼売を食べ飽きたという人は、自宅で焼売を作ってみてはいかがでしょうか。
焼売の材料
- 豚ひき肉:250g
- 玉ねぎ:1個
- たまご:1個
- 片栗粉:50g
- 中華スープの素(ウェイパー等):小さじ2杯
- ごま油:小さじ1杯
- 砂糖:小さじ1杯
- 塩こしょう:適量
- 市販の焼売の皮
作り方
- みじん切りにした玉ねぎと片栗粉をビニール袋に入れてよく振り、混ぜ合わせる。
- 豚ひき肉、たまご、中華スープの素、ごま油、塩こしょう、砂糖をボールに入れてよく混ぜ合わせる。
- その中に、下準備をした玉ねぎと片栗粉を混ぜ合わせたものを加えて混ぜ合わせる。
- 市販の焼売の皮に混ぜ合わせて作った餡を詰める。
- 焼売同士が密着しないように間隔をあけ、蒸し器の中に並べる。
- 10~15分間蒸して、完成。
日本の焼売にはオーソドックスな肉焼売の他にも種類がある
日本で最もオーソドックスな焼売といえば、豚肉と玉ねぎを餡の具材に用いる肉焼売ですが、日本にはエビ焼売やイカ焼売など、肉焼売以外の焼売も存在しています。
ここからは、日本に存在している様々な種類の焼売をご紹介します。
エビ焼売
ぷりぷりした食感が楽しめるエビ焼売は人気の焼売ですが、日本でエビ焼売が誕生したのは、1899年に通常の肉焼売が日本に広まった後になります。
現在でもエビを使った料理は人気ですが、焼売が全国的に広まった当時もエビを使った料理は人気があったことから、エビ焼売は誕生しました。
日本の代表的なエビ焼売
- プリプリのエビシューマイ (味の素)
- 上好海老焼売 (餃子の王国)
- TV取材殺到!! ジャンボサイズ海老焼売 (みんみん)
- 551蓬莱 エビ焼売 (551蓬莱)
イカ焼売
日本初のイカ焼売は、佐賀の特産品であるイカを焼売の具に用いたことが始まりです。
佐賀県発祥のイカ焼売は、独特の特徴的な形をしており、通常の焼売とは違った形状をしています。
凝縮したイカの旨味を味わえる佐賀県のイカ焼売が人気になったことで、日本にイカ焼売が広まりました。
日本の代表的なイカ焼売
- 萬坊 いかしゅうまい (萬坊)
- 木屋のいかしゅうまい (有限会社木屋)
- 博多魚嘉 いかしゅうまい (博多魚嘉)
カニ焼売
カニ焼売は蟹肉を用いた餡を使用した焼売のことです。
蟹肉のみの餡が入っているカニ焼売もあれば、すけとうだらのすり身などの魚肉と蟹肉を混ぜ合わせた餡が入ったカニ焼売があるなど、カニ焼売にはバリエーションがあります。
中華風の調味料で味付けがされることが多い肉焼売に対して、カニ焼売にはカツオ風味の調味料が用いられるなど、和風の味付けのものが多いです。
日本の代表的なカニ焼売
- 蟹(カニ)の上品な甘みが美味しい!! 「カニ焼売(シューマイ)」(東京の有名中華専門店 満月廬)
- 活彩 北海道 稚内 かにシューマイ (活彩北海道)
- 木屋のかにしゅうまい(有限会社木屋)
足利焼売
日本には少し変わった焼売があり、玉ねぎと片栗粉のみで作った餡が入った「足利焼売」という焼売があります。
通常の焼売のように豚ひき肉で作った餡が入っていないことが大きな特徴で、発祥の地である足利市では、月星ソースと呼ばれる辛めのソースをかけて食べることが一般的です。
日本の代表的な足利焼売
- 大日茶屋の足利シュウマイ
肉焼売
肉焼売には豚ひき肉と玉ねぎを用いた餡が入っていることが多く、日本にある焼売の中で最もオーソドックスな焼売が肉焼売です。
日本の代表的な肉焼売
- 聘珍楼 肉焼売 (聘珍楼)
- 横浜名物 真空パックシュウマイ (崎陽軒)
- ザ★シュウマイ (味の素)
- ジャンボ肉焼売 (紀文)
その他の焼売
- 五目焼売
- 海鮮焼売
- ホタテ焼売
- ほうれんそう焼売
- ネギ焼売
- シーチキン焼売
日本で有名な焼売メーカー10社を紹介
豊富な種類の焼売が存在するように、日本には毎日美味しい焼売を作ってくれている様々な焼売メーカーが存在しています。
ここでは、日本で特に有名な焼売メーカーをピックアップしてご紹介します。
味の素
1972年3月に群馬県の工場から始まった味の素冷凍食品は、焼売、餃子、ハンバーグ、グラタン、コロッケなど多種類の冷凍食品が販売されています。
アメリカやタイにも拠点を置いて事業を展開をしているため、味の素冷凍食品は海外でも有名。
「おいしさは素材から。」の取り組みが実施されており、常に消費者の信頼に応えることを第一に掲げ、商品ひとつひとつの素材にこだわりぬく姿勢を貫いています。
代表的な焼売
- ザ★シュウマイ
- 大海老焼売
- 「おいしい!マイパック」レンジで蒸したて黒豚の焼売
- 大きなかに焼売
日本ハム
「食べる喜び」を企業理念に掲げる日本ハム株式会社は、ハムやソーセージの製造販売からスタートした食品会社です。
現在では食肉をはじめ、乳製品、調味料、加工食品、水産品など食に関連する様々な分野への事業展開を行っています。
そして、日本ハムでは中華の鉄人で知られる陳健一氏のプロデュースを元に、焼売、餃子、小籠包、酢豚、エビチリなど陳健一シリーズとして様々な中華料理の商品を販売しています。
代表的な焼売
- 国産豚の四川焼売 (陳健一シリーズ)
- ひとくち旨み焼売 (陳健一シリーズ)
崎陽軒
1908年に横浜で創業した崎陽軒は、焼売や肉まんメーカーとして有名です。
崎陽軒は創業当初、現在は桜木町駅となっている初代横浜駅にて、駅構内での売店として営業をスタートさせました。
横浜という世界の文化が集まる地域で生まれ育ったことを誇りとする創業者を筆頭に、名物や名所の創造に挑戦し続けたことで、現在の崎陽軒の様々な商品は横浜名物として全国的に有名になっています。
代表的な焼売
- 昔ながらのシウマイ
- 特製シウマイ
- おいしさ長もち 黒豚シウマイ
- おいしさ長もち かにシウマイ
- おいしさ長もち えびシウマイ
- おいしさ長もち きのこシウマイ
イートアンドフーズ (大阪王将)
株式会社イートアンドフーズは、大阪王将の味を家庭でも楽しめるように冷凍食品として製造販売している会社です。
イートアンドフーズは大阪王将ブランドの様々な冷凍食品を販売しており、餃子、水餃子、肉まん、焼売、小籠包、中華丼、天津飯など、大阪王将でしか味わえない豊富な種類の中華料理を家庭で楽しむことができます。
代表的な焼売
- 大阪王将 たれつき焼売
京都鳳焼売
京都鳳焼売は戸越銀座にある京中華の焼売専門店で、こだわりぬいた焼売の味は他の中華料理店と一線を画すほどに絶品との高評価を受けているお店です。
焼売のおいしさを徹底的にこだわりぬいた鳳焼売は、味、食感、香り、後味など、すべての要素にこだわりが存在しており、その美味しさは決して他店では味わうことはできません。
代表的な焼売
- 鳳焼売
聘珍楼
1884年(明治17年)に横浜で創業した聘珍楼は、日本の中国料理店の中では最も歴史のある中国料理店です。
聘珍楼の中国料理は豪華な食材を使ったものが多く、当時の政治家や実業家の顧客が頻繁に訪れるほど聘珍楼の中国料理は有名でした。
現在においても聘珍楼の豪華さは健在で、通販で購入することができるギフト用の肉まんや焼売、飲茶セットなど、豪華な食材を使用した中国料理が大変人気です。
代表的な焼売
- 肉焼売
- 干し貝柱入り焼売
蓬莱
蓬莱は関西限定で事業を展開する肉まんや焼売メーカーとして有名です。
蓬莱がこだわる具材のおいしさを新鮮な状態で提供し続けることは、関西限定で営業することでしか実現できないという理由から、蓬莱は関西限定営業となっています。
551蓬莱の焼売は、豚肉と玉ねぎのシンプルな餡を用いた焼売で、ジューシーでボリューム満点の食べ応えのある焼売です。
代表的な焼売
- 焼売
- エビ焼売
紀文
紀文は東京銀座に本社を構える、かまぼこ、伊達巻、はんぺん、さつま揚げなどを看板商品とした食品メーカーです。
紀文といえば、おでんの具材に用いられる魚肉の練り物で有名な印象がありますが、肉まんや焼売も製造販売しています。
代表的な焼売
- ジャンボ肉焼売
東洋水産 (マルちゃん)
東洋水産は魚肉ハムや魚肉ソーセージなどの水産加工をはじめとする食品メーカーです。
マルちゃんブランドが有名な会社で、カップ麺、スープ、冷凍食品、チルド製品など、食品に関する様々な分野への事業を国内外で展開しています。
代表的な焼売
- シーチキンシュウマイ マヨ味
- えびシュウマイ
- かにシュウマイ
- 黒豚シュウマイ
ニチレイ
ニチレイは日本で初めて冷凍食品を作り出した会社です。
チャーハン、焼きおにぎり、ハンバーグ、コロッケ、からあげ、アイスクリームなど、ニチレイの商品には数えきれないほどのバリエーションが存在しています。
お弁当のおかずといえばニチレイの冷凍食品といっても過言ではないほど、ニチレイの冷凍食品は多くの人に親しまれています。
代表的な焼売
- ふんわり海鮮シューマイ
- 甘エビシューマイ
まとめ
以上、今回は焼売とはどのような食べ物かということを中心に、焼売に関する様々な情報をお届けいたしました。
今回お届けした内容
- 焼売とは豚肉と玉ねぎで作った餡を小麦粉の皮で包んで蒸しあげた中華料理のこと。焼売の具材にはバリエーションがあり、一般的な肉焼売以外にもエビ焼売、イカ焼売、カニ焼売などの種類が存在する。
- 日本の焼売の原点は横浜で、中国広東から横浜港へ来日した料理人が開いたお店で焼売が提供され始めたことによって、日本に焼売が広まったとされる。
- 一昔前は焼売の上にグリーンピースを乗せることが主流だったが、時代の流れによって焼売の上にグリーンピースを乗せる焼売メーカーは減少している。
- 焼売1個あたりのカロリーの目安は15gの焼売で30kcal程度。
- 焼売は意外と簡単に自宅で作ることができる。
- 日本の代表的な焼売メーカーには、味の素、日本ハム、崎陽軒、聘珍楼、蓬莱など、様々な有名企業が存在する。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。